プロジェクト概要

政府機関が運用する業務支援システムに対し、業務要件の変更に伴う機能追加および一部改修を実施しました。要件定義から設計、実装、テスト、リリースまでを担当し、セキュリティ要件・運用制約を満たした開発を行いました。

※プロジェクトの詳細については、守秘義務により一部情報を伏せて記載しております。

担当フェーズ

  • 要件整理(ヒアリング支援)
  • 基本設計・詳細設計
  • プログラム開発(Java/Spring、Oracle DB)
  • 結合テスト・受入支援
  • ドキュメント作成(設計書・試験項目書)

主な対応内容

  • 文書管理システムの機能拡張(入力画面の追加、CSV出力機能の改善)
  • 業務フロー変更に伴う処理ロジックの改修
  • アクセス権限管理の追加ロジック実装(LDAP連携)
  • 内部統制対応としてのログ機能強化(操作履歴の出力追加)
  • セキュリティレビュー対応(IPAの指針に準拠)

開発における工夫

セキュリティ要件への対応

政府機関のセキュリティ基準に準拠し、IPAの安全なウェブアプリケーション開発の指針に沿った実装を行いました。特に認証・認可の処理については、厳格な設計レビューを実施しています。

既存システムとの整合性確保

運用中のシステムへの追加開発であるため、既存機能への影響を最小限に抑えるための設計手法を採用。回帰テストの徹底により、安全な機能追加を実現しました。

ドキュメント整備

将来の保守性を考慮し、設計書や試験項目書を詳細に整備。特に変更箇所の影響範囲を明確にしたドキュメントを作成し、運用担当者への円滑な引継ぎを実現しました。

開発環境の制約対応

セキュリティ上の制約がある環境下での開発となるため、効率的な開発・テスト手法を導入。限られたリソースと条件の中で品質を確保するプロセスを確立しました。

成果

  • 業務効率化: 文書管理機能の拡張により、処理時間を大幅に短縮
  • セキュリティ強化: 権限管理の厳格化とログ機能強化によるセキュリティレベルの向上
  • 運用負荷軽減: CSV出力機能の改善により、月次報告作業の工数を大幅に削減
  • 内部統制対応: 操作履歴の詳細化により、監査対応が容易に
  • ユーザビリティ向上: 入力画面の改善により、ユーザーからの評価が向上